鍛錬。
私の祖母は和歌山出身だが今は大阪の堺市に住んでいるので、私にとって堺は馴染み深い場所です。
古くから、商人の町として栄えた堺は鍛冶屋が大変多く、日本有数の刀や鉄砲の産地であった。
そんな理由もあって、信長や秀吉、家康といった有名な武将のゆかりの地でもあると言われています。
茶の湯の世界に織田信長がはまっていったのも堺出身の千利休なので堺はひとつのキーワードとなっていると思います。
そんな堺も織田信長の時代に衰退し、秀吉の時代にはもう力は残されていなかったとも言われていますけどね。
今、堺は鍛冶屋の技術を生かして包丁を製造してるというのは有名ですが、まだ刀を作っている人がいると知っていますか?
現代にも刀鍛冶の方がいらっしゃるわけです。
全日本刀匠会によると、刀鍛冶になるためには
刀匠資格を有する刀鍛冶の下で5年以上の修業をし、文化庁主催の「美術刀剣刀匠技術保存研修会」を修了する必要があるそうです。
5年間というのも、概ね1日8時間・週5日を基準としています。もちろんながら週末のみの5年間では認めらません。
しかし、最も難関とされているのは修行を受け入れてくれる刀鍛冶を探すことと多くの人はいいます。
責任の重大さ、収入を得ることの難しさから弟子を取ることに消極的な刀鍛冶の方が多いそうです。
大阪にもたった一軒ですが刀鍛冶 水野鍛錬場があります。
阪堺電鉄の綾ノ町駅から歩いて五分ほどのところにあるのですが、阪堺電車は路面電車ですので、線路沿いの昔ながらの風景とマッチして、風情があってとても素敵です。
近年では、日本人よりも日本文化に興味のある外国人に大変人気らしいです。
天王寺から一本で行けるので是非乗って見てください。
面白いと思いますよ。
じゃあ今日はここまで。また明日。